こんにちは。ゴリラ会長です。2024年3月27日円相場が1ドル=151円97銭と下落しました。これは1990年7月以来の34年ぶり円安水準となります。円安の長期化は国内企業にメリットがある反面、インフレ圧力により我々にも悪い影響をもたらします。
そこで今回はなぜこんなにも円安水準になったのかをわかりやすく解説していくよ
今回円の安値を更新した理由
結論、理由としては以下の2つです。
・中国人民銀行が元の基準値を元安に設定
・利上げに積極的な日銀の田村審議委員の発言
まず1つ目として中国の中央銀行である中国人民銀行が元の基準値を元安に設定したことでドル高に繋がったと考えられます。
2つ目として利上げに積極的な「タカ派」と言われている田村審議委員が“当面、緩和的な金融環境が継続する”と発言したことにより低金利が継続していくと世間に受け止められたことが原因であると考えられます。
円が買われにくくなった背景
現在では円が買われにくくなっていることにより、円安が進行しているとも言われています。
理由としては企業の資金流出入が1.8兆円の赤字であったり、クラウドサービスなどへの支払いが多くなったことによる「デジタル赤字」などが挙げられます。
また、今年は個人での海外株への投資も増加したことにより、1月から2月は2.3兆円の海外証券投資が行われました。これらから円の水準が円安方向に向かったとされています。
円安の長期化が与える影響
では、円安の長期化にはどのような影響があるのでしょうか。
結論、恩恵と負担の2面があります。
・大企業にとっては輸出や海外取引の収益の増加
・輸入に関連した中小企業や個人の負担
まず、恩恵としては円安になることによって輸出など海外と取引をしている企業にとっては増益要因となります。そのため、日経平均株価が上昇する要因にもなります。
そして、負担としては輸入の物価高になることによって仕入れなどのコストも上昇し、中小企業や個人への悪影響となります。。その結果、国内の消費が低迷する原因となってしまいます。
円高方向へいくには?
結論、円高方向へ行くにはアメリカが利下げに転換する時と言われています。それまでは円安が続く可能性が高いと言えます。しかし、円安がこのまま収まらない場合、日銀の圧力になり「追加利上げが早まる可能性がある」とも言われています。
まとめ
・中国人民銀行が元の基準値を元安に設定
・利上げに積極的な日銀の田村審議委員の発言
企業の資金流出入が1.8兆円の赤字、デジタル赤字などが挙げられる
・大企業にとっては輸出や海外取引の収益の増加
・輸入に関連した中小企業や個人の負担
アメリカが利下げに転換する時
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